成田空港アクセス特急「NEX」全列車・全区間で定期券OKに 50%割引の特急券も



すべての列車・区間で定期券が利用できるようになる「NEX」。【撮影:草町義和】

JR東日本は8月30日、「成田エクスプレス(NEX)」など関東エリアの特急について、定期券と特急券などで利用できる特例を拡充すると発表した。ネット予約サービス「えきねっと」会員限定の割引商品も拡充する。

成田空港アクセス特急「NEX」は2002年以降、一部の列車や区間で定期券乗車の特例を設定。特例が設定された列車・区間では特急券を別途購入することを条件に定期券での利用を認めている。今年2021年10月1日からは、この特例を「NEX」の全列車・全区間に拡大。「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」「えきねっとチケットレスサービス」を含む指定席特急券を別途購入すれば、定期券で乗車できる。

このほか、通勤・通学時間帯に運転されている特急「湘南」「スワローあかぎ」「あかぎ」「はちおうじ」「おうめ」は、10月1日から定期券でのグリーン車の利用に対応。特急のグリーン券(「えきねっとチケットレスサービス」を含む)を別途購入すれば定期券で利用できる。

「えきねっと」会員限定の割引商品「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」は10月1日乗車分から、「NEX」の設定範囲を拡大。成田・佐倉・四街道・千葉の各駅と武蔵小杉・横浜・戸塚・大船の各駅間発着を新設するほか、八王子・立川・国分寺・三鷹・吉祥寺の各駅と東京駅間発着を追加する。

特急料金は35%割引だが、10月1日~12月31日の期間に限り50%割引になる。座席は普通車指定席でグリーン車の設定はない。乗車日1カ月前の10時から乗車日当日の列車出発時刻まで発売する。東京~八王子間の場合、所定の指定席特急券(通常期)は1730円だが、「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」(50%割引)なら860円になる。

JR東日本は定期券利用の特例や割引商品の拡充により「多様化する通勤スタイルを応援する」としている。

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