千葉の公共交通が乗り放題「サンキューちば」価格据え置きで北総鉄道が利用可能に



JR東日本の千葉支社は8月24日、おもに千葉県内の公共交通が乗り放題の企画切符「サンキュー※ちばフリーパス」「サンキュー※ちばフリー乗車券」(「※」はハートマーク)について、本年度2023年度の発売計画を発表した。

新たに利用できるようになる北総鉄道北総線の列車。【撮影:草町義和】

「フリーパス」は連続する2日間に限り、フリーエリア内の指定された公共交通を自由に乗り降りできる。JR線は快速・普通列車の普通車自由席が利用可能。特急列車などは特急券や「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」を併用すれば利用できる。「フリー乗車券」は「フリーパス」に東京都区内各駅からフリーエリア内までの往復(快速・普通列車の普通車自由席)をセットにした切符だ。

2023年度は秋季と早春の2回に分けて発売される。秋季版は発売期間が9月1日~10月30日で利用期間は9月1日~10月31日。早春版は発売期間が2024年1月4月~2月28日、利用期間が1月4日~2月29日になる。2022年度の利用期間は9~11月の3カ月間だったが、今回は秋季の利用期間を1カ月短縮して2カ月間とし、2カ月間の早春版を新設。合計で1カ月間長くなる。

いずれも利用開始日の1カ月前から当日まで購入できるが、2023年12月4日~2024年1月3日の期間中は購入できない。「フリーパス」はJR東日本の千葉県内のおもな駅と久里浜駅にある指定席券売機で発売。「フリー乗車券」はJR東日本の首都圏のおもな駅にある指定席券売機で発売される。

発売額は「フリーパス」が大人3970円・子供1980円、「フリー乗車券」が大人4790円・子供2390円。前年度2022年度からの据え置きだが、新たに北総鉄道の北総線が千葉県内の区間(矢切~印旛日本医大)のみ利用できるようになる。

「サンキュー※ちばフリーパス」のフリーエリア。【画像:JR東日本】

フリーエリア内で利用できる公共交通などは次の通り。

●鉄道(千葉県内の区間のみ)
JR東日本
小湊鉄道
いすみ鉄道
銚子電鉄
流鉄
北総鉄道

JR線では普通列車の普通車自由席を利用できる。【撮影:鉄道プレスネット】
小湊鉄道の鉄道線は全線利用できる。【撮影:草町義和】

●バス(指定路線のみ)
小湊鉄道
九十九里鉄道
JRバス関東
日東交通
千葉交通
京成タクシー成田

●船舶
東京湾フェリー(久里浜港~金谷港)

●レンタサイクル
佐倉駅(JR佐倉駅前観光情報センター)
佐原駅(水郷佐原観光協会)
保田駅(鋸南町観光協会 保田駅前観光案内所)
安房勝山駅(鋸南町観光協会 安房勝山駅前観光案内所)
富浦駅(南房総市観光インフォメーションセンター)
館山駅東口(JRバステック館山売店)
千倉駅(南房総市観光協会 千倉観光案内所)
御宿駅(御宿町観光協会 御宿駅前観光案内所)
大原駅(いすみ市観光センター)
成東駅(山武市観光協会 わが街ご案内処)
八日市場駅(そうさ観光物産センター匝りの里)
大多喜駅(大多喜町観光本陣)
養老渓谷駅(市原市観光協会 養老渓谷駅前観光案内所)

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