大井川鉄道の井川線「全線再開」10月22日から 本線は引き続き運休



大井川鉄道(静岡県)は10月20日、台風の影響で運転を見合わせている線区のうち井川線・接岨峡温泉~井川について、復旧工事が完了し安全が確認されたとして10月22日に運転を再開すると発表した。これにより同線は全線で運転を再開する。

井川駅で発車を待つ井川線の列車。【撮影:草町義和】

千頭9時13分発の井川行きから運転を再開し、井川線は通常ダイヤに戻る。千頭駅で連絡している大井川本線は引き続き全線運休のため、千頭駅まで代行バスか自動車でアクセスする必要がある。駐車場は千頭駅近くの道の駅にある。

大井川鉄道は9月に発生した台風15号の影響で大規模な土砂崩れが発生するなど甚大な被害が発生。井川線は千頭~接岨峡温泉のみ10月8日に運転を再開していた。大井川本線は金谷~家山のみ12月上旬の運転再開を目指して復旧工事が進められている。

大井川本線は引き続き運転を見合わせるが12月上旬に金谷~家山のみ再開の見込み。【撮影:草町義和】

残る家山~千頭について大井川鉄道は「関係機関(島田市、川根本町、静岡県など)と緊密な協議を続けながら計画を策定してまいります」としており、全線再開のめどは立っていない。

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