JR北海道は12月18日、同社の新しい観光列車プロジェクト「スタートレイン計画」について、運行時期やルート、車両の改造状況などを発表した。同社は2026年度からの運行開始に向け準備を進める。

スタートレイン計画は普通列車で運用していたキハ141系気動車のキハ143形を観光列車に改造。赤い車体の「赤い星」編成(4両)と青い車体の「青い星」編成(4両)を走らせる。
JR北海道は今年2024年4月に車両の概要を発表。「赤い星」はおもに釧網本線、「青い星」はおもに富良野線で運行し、北海道を周遊するクルーズトレインとしての活用も検討するとしていた。今回の発表では「赤い星」は釧網本線に加え北海道周遊や札幌~網走の長距離運行も実施。「青い星」は富良野線のほか釧網本線でも運行するとした。


「赤い星」は4月下旬から7月中旬にかけ、釧網本線の釧路~知床斜里で運行。釧路湿原の車窓を楽しめるようにする。7月下旬から11月上旬までは、旅行会社主催の貸切列車として北海道周遊のクルーズ運行を行う。運行ルートは今回明らかにしていない。1月下旬~3月上旬は函館本線・石北本線の札幌~網走で運行する。
「青い星」は6月上旬から9月中旬にかけ、富良野線の旭川・美瑛~富良野で運行。JR北海道は「ラベンダー、丘、田園、十勝岳連峰と変化に富んだ景色が魅力です」としている。1月下旬から3月上旬は釧網本線の網走~知床斜里で運行。オホーツク海沿岸を流氷シーズンに走る。
車両の改造は外装の古い塗装を剥離してさび止め塗装を実施しているところ。内装はつり手と荷物棚、座席、壁板、床板の撤去を行い、天井の改造に入っている。

今後は来年2025年2月ごろに車内サービスの概要などを発表し、同年春には料金体系や運行時刻の概要、販売方法を発表。秋には車内サービスの詳細を発表する予定だ。
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