のと鉄道の全線再開「2024年4月6日」に 特急利用の特例は終了



のと鉄道とJR西日本の2社は3月8日、能登半島地震の影響で一部区間が運休しているのと鉄道七尾線(石川県)について、4月6日から全線の運行を再開すると発表した。

のと鉄道七尾線の西岸駅。【撮影:草町義和】

のと鉄道七尾線は七尾~和倉温泉~能登中島~穴水33.1kmの路線。JR西日本が線路を保有しており、のと鉄道が同社から線路を借り入れて七尾~穴水の普通列車を運行しているほか、JR西日本の特急列車が金沢方面から和倉温泉駅まで運行されている。

1月に発生した能登半島地震で線路の湾曲や土砂流入など甚大な被害が発生。2月15日に七尾~能登中島16.3kmの運行が再開された。2社によると、残る不通区間の能登中島~穴水16.8kmも復旧工事が進展したことから、4月6日に全線の運行を再開するという。

代行バスの運行は4月5日限りで終了。能登中島~穴水は再開後も当分のあいだ、速度を落として運転する予定だ。七尾~和倉温泉の相互間に限り乗車券や定期券だけで普通車自由席を利用できる特例は4月5日限りで終了する。

和倉温泉駅に到着した特急列車。【画像:nozomi500/写真AC】

これにより能登半島地震の影響による鉄道の運休区間はすべて解消される。ただし地震発生時に冬季運休中だった黒部峡谷鉄道(富山県)で橋梁が損傷する被害が発生しており、4月の運行開始時は一部区間のみ運行。全線の運行開始は10月ごろにずれ込む見通しだ。

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