東葉高速鉄道の新駅「2年遅れ」工期の精査や土地区画整理事業の遅れ



千葉県船橋市は10月20日、東葉高速鉄道が運営する東葉高速線の新駅について、開業予定時期を2028年度末に変更すると発表した。従来の予定より2年ほど遅れる。

東葉高速線の列車。【撮影:草町義和】

船橋市によると、東葉高速鉄道が新駅の概略・詳細設計を実施するなかで、工事方法・工期の精査、労働者確保の課題や時間外労働の上限規制など建設業を取り巻く社会情勢を踏まえた検討を実施。その結果、おおむね4年の工期が必要とした。

また、新駅を整備するためには東葉高速線の近くを流れる飯山満川の移設が必要だが、移設を行うための土地区画整理事業全体のスケジュールも遅れている。このため東葉高速鉄道は船橋市に対し、新駅の開業予定時期は2028年度末になる見込みと報告したという。

東葉高速線の新駅の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】
新駅の予定地。【撮影:草町義和】

新駅は海老川上流地区の土地区画整理事業や地区計画の一環。この事業・計画では船橋市の「ふなばしメディカルタウン構想」に基づき医療や健康をテーマにしたまちづくりを行い、船橋市立医療センターも海老川上流地区に移転する。

新駅は海老川上流地区を通る東葉高速線・東海神~飯山満の中間に設置。事業費は国庫補助の見込額(約10億円)を含め約65億円で、請願駅として船橋市が負担する。これまでは2026年度末の開業を予定していた。

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