東京メトロ東西線の南砂町駅「増設ホーム」2024年5月に使用開始 切替で2日間運休



東京メトロは10月19日、線路・ホームの増設工事を行っている東西線の南砂町駅について、来年2024年5月に1回目の線路切替工事を行うと発表した。切替後に増設ホームの使用を開始する。

東京メトロ東西線の列車。【撮影:草町義和】

切替工事の実施に伴い、2024年5月11日始発から5月12日終電の2日間、東陽町~南砂町~西葛西の区間を運休。中野寄りは東陽町駅で折り返し運転を行い、西船橋寄りは西葛西駅か葛西駅で折り返し運転を行う。

悪天候などの事情で切替工事を実施できない場合、2024年5月25日始発~5月26日終電に延期する。東京メトロは振替輸送など詳細な計画は運休予定日の1カ月前をめどに改めて案内するとしている。

1回目の切替工事の完了後、現在のホームの南側に増設されるホームの使用を開始。現在のホームと増設ホームのあいだにある線路は使用を停止し、二つのホームが通路でつながる。

合計3回行われる線路切替工事の流れ。【画像:東京メトロ】

その後も2回の切替工事が行われる予定。2回目の切替後は増設ホームと現在ホームのあいだにある線路の使用を再開するとともに、現在ホームとその北側にある線路の使用を停止。3回目の切替後は現在の島式ホーム1面2線から島式ホーム2面3線に増強される。これによりホームの床面積が増加して混雑が緩和されるほか、列車が停車中でも次の列車がホームに入ることができる交互発着が可能になり、遅延拡大の防止が図られる。

工事着手前と工事完了後の南砂町駅の構造。【画像:東京メトロ】
南砂町駅の現在のホーム。南側の壁(右)の向こう側で増設ホームの工事が進められている。【撮影:鉄道プレスネット】

南砂町駅の利用者数(1日平均乗車人員)は1990年代で1万6000~1万7000人台だったが、ここ20年ほどは周辺の住宅開発が進んだこともあり、コロナ禍前の2018年度には3万人を超えた。混雑が激しくなり列車の遅れも拡大するようになったことから、ホーム・線路の増設が計画された。

※加筆、写真・画像追加しました。(2023年10月19日14時52分)

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