JR東日本の駅利用者数、上位100駅すべて増加、増加率「バラツキ」大きく



JR東日本は7月7日、昨年度2022年度の駅の利用者数を公表した。水際対策の緩和などコロナ禍による移動制限が弱まりつつあるなか、上位100駅は2021年度に比べ、すべての駅で利用者が増加。各駅の増加率は5%台から36%台と大きなばらつきがあった。

東京駅は2021年度に比べ22.7%増加し順位も4位から3位に上昇した。【撮影:草町義和】

同社が公表したのは、無人駅などを除く800駅以上の1日平均乗車人員。上位100駅は2021年度からの増加率も公表した。

1日平均乗車人員の1位は新宿駅の60万2558人で、2021年度からの増加率は15.4%だった。これに池袋駅(45万8791人、12.6%増)、東京駅(34万6658人、22.7%増)、横浜駅(34万536人、12.1%増)、渋谷駅(29万2631人、17.8%増)が続いた。東京駅は2021年度が4位だったが3位に上昇。横浜駅は3位から4位に下降した。

乗車人員1~25位の駅(赤:順位上昇、灰色:順位下降)。【作成:鉄道プレスネット、参考:JR東日本データ】
乗車人員26~50位の駅(赤:順位上昇、灰色:順位下降)。【作成:鉄道プレスネット、参考:JR東日本データ】
乗車人員51~75位の駅(赤:順位上昇、灰色:順位下降)。【作成:鉄道プレスネット、参考:JR東日本データ】
乗車人員76~100位の駅(赤:順位上昇、灰色:順位下降)。【作成:鉄道プレスネット、参考:JR東日本データ】

上位100駅で増加率が最も大きかったのは、東京ディズニーリゾート(TDR)最寄駅の舞浜駅(6万3906人)で36.5%の増加。これに東京ドーム最寄駅の水道橋駅(6万2888人、32.9%)や原宿駅(5万7724人、24.3%)、東京駅(34万6658人、22.7%)、新大久保駅(4万3552人、21.9%)が続いた。付近に観光スポットがある駅や、新幹線など都市間列車が発着するターミナル駅などで増加率が高かった。

舞浜駅は2021年度に比べ36.5%増加した。【撮影:草町義和】

上位100駅で乗車人員が最も少なかったのは西荻窪駅(3万9636人、10.1%)。増加率が最も小さかったのは大森駅(7万2568人、5.6%)だった。

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