堺市は南海電鉄高野線の線路を高架化する連続立体交差事業(連立事業)について、大阪府知事から都市計画法に基づく事業認可を取得した。今後、測量などの現地調査に着手する。
認可は3月28日付け。南海高野線の浅香山駅と堺東駅を含む約3.2kmの高架化が認可された。関連道路などは南海高野線付属街路の約4.8kmと浅香山駅前交通広場、浅香山駅前線の約0.1km、築港天美線の約0.3kmの事業認可を取得した。事業施行期間はいずれも3月28日から16年後の2038年3月31日まで。堺東駅前交通広場(東西両側)と三国ヶ丘線は今後検討する予定だ。
この連立事業が完了すると、浅香山駅と堺東駅が高架駅になるほか、10カ所の踏切が解消される。堺市はこれにより道路混雑の緩和や市街地の一体化を目指す。
堺市は本年度2022年度以降、測量などの現地調査に着手する予定。また、事業地付近に住んでいる人や土地・建物の権利者を対象に、権利制限や用地買収に関する説明会を開催する予定だ。
堺市は事業認可を受け、4月12日から認可図書の写しの縦覧を開始した。同市の建設局道路部連続立体推進課で閲覧できる。縦覧期間は事業施行期間の終了日まで。
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