南海高野線・浅香山~堺東「高架化」都市計画決定 来年3月末の事業認可目指す



高架化工事完了後の堺東駅周辺のイメージ。【画像:堺市】

大阪府の堺市は8月20日、南海電鉄高野線の連続立体交差事業(連立事業)について、都市計画の変更を決定した。同時に環境影響評価書も公告した。評価書の縦覧期間は9月21日まで。

この連立事業は大和川から仁徳天皇陵古墳の近くまで南海高野線の線路を高架化するもの。実施区域は堺市の遠里小野町4丁地内(市界)から向陵西町4丁地内の約3530mで、このうち約2540mがかさ上げ式(高架橋)、残りの約990mは地表式になる。仮線工法と直上工法を組み合わせて工事する。

堺市は今後、来年2022年3月末までの事業認可を目指し、2022年度に南海電鉄と基本協定を締結する方針だ。想定工程表によると、事業認可取得後に測量設計や用地買収を進め、2023年度から2024年度まで仮設留置線の工事を実施。2025年度からは直上工事に入る。仮線の工事は2027年度から開始し、高架工事は2030年度から始まる見込みだ。

事業完了は2040年度の予定。完成すると踏切10カ所が解消されるほか、浅香山駅と堺東駅が高架駅に変わる。

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