三岐鉄道「全国交通系ICカード」北勢線に導入 定期券サービスも



三岐鉄道とJR西日本は7月8日、三岐鉄道の北勢線(三重県)にJR西日本の全国交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」のシステムを導入すると発表した。

三岐鉄道北勢線の列車。【画像:taso583/写真AC】

ICOCAが導入されるのは北勢線の西桑名~阿下喜。チャージによるストアードフェア利用と定期券サービスを利用できる。三岐線の近鉄富田~西藤原には導入しない。

ストアードフェア利用では、各駅に設置されるIC改札機にICOCAカードをタッチすることで乗車区間の運賃が自動的に精算される。Suica(スイカ)などほかの全国交通系ICカードも利用可能だ。

定期券サービスは北勢線の定期券と切符の機能をあわせ持ったカード。定期券区間内では乗車時と降車時に各駅のIC改札機にタッチすれば利用できる。チャージしておくことで定期区間外への乗り越し運賃の精算も可能だ。さらに北勢線のICOCA定期券と近鉄などの鉄道定期券を1枚のICOCAで利用できる。

サービス開始時期は来年2025年3月の予定。三岐鉄道はJR西日本は「交通系ICカード全国相互利用サービスおよびICOCAでのIC定期券サービスの提供により、お客様の利便性が向上いたします」とアピールしている。

同じ三重県内のナローゲージ鉄道である四日市あすなろう鉄道は2021年にICOCAを導入している。【画像:そいそいん/写真AC】

北勢線は三重県内の四日市あすなろう鉄道と同様、軌間762mmのナローゲージで近鉄から経営を引き継いだ。四日市あすなろう鉄道は2021年8月にICOCAを導入している。

※一部修正しました。(2024年7月8日20時35分)

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