近鉄の伊勢志摩に新ラッピング車「とばしまメモリー」編成ごとに異なるデザイン



近鉄と三重県の鳥羽市・志摩市は1月18日、新しいラッピング列車「とばしまメモリー」を運行すると発表した。2月から2両編成2本を運行。運行区間はおもに近鉄山田線・鳥羽線・志摩線の伊勢中川~賢島だが、一部は近鉄名古屋線の伊勢中川~近鉄名古屋でも運行する。

「とばしまメモリー」の「なみの章」(上)と「うみの章」(下)のイメージ。【画像:近鉄】

編成ごとにデザインと愛称が異なる。1編成目「とばしまメモリー なみの章」は2月6日から運行される。車体は「鳥羽の青々としたアクティブな海と波」をイメージしたラッピングで装飾。車内は「鳥羽・志摩のクリアで美しい海」をイメージしたアクセサリーでつり革を装飾する。また、1枚ずつ異なる模様の陶器タイルで装飾した観光案内を掲出する。

「とばしまメモリー なみの章」の先頭部と車内のデザイン。【画像:近鉄】
「とばしまメモリー なみの章」のつり革と観光案内のデザイン。【画像:近鉄】

2月下旬からは2編成目「とばしまメモリー うみの章」も運行開始。車体は「志摩のおだやかな里海」をイメージしたラッピングを施し、座席シートには「気持ちよく泳ぐ小さな魚の群れ」をデザインする。

「とばしまメモリー うみの章」の先頭部と車内のデザイン。【画像:近鉄】
「とばしまメモリー うみの章」のつり革と観光案内のデザイン。【画像:近鉄】

「なみの章」は2月3日10時20~50分に鳥羽駅で出発セレモニーを開催。一般客は乗車できない。翌2月4日の10~12時には賢島駅でお披露目イベントが開催され、車内を自由に見学できる。

近鉄・鳥羽市・志摩市によると、「とばしまメモリー」は鳥羽市と志摩市が協働でデザインや名称を考案。鳥羽・志摩エリアの魅力をたっぷり詰め込んだ「乗って楽しい、見て楽しい」観光ラッピング列車になっているという。

近鉄は伊勢志摩エリアの観光キャンペーンを開催中。「この機会に伊勢志摩へお出かけいただき、鳥羽・志摩エリアの魅力がいっぱいのラッピング列車『とばしまメモリー』で、素敵な思い出を作って頂ければ」とアピールしている。

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