JR四国の全線フリーパス、夏季限定で「実質値下げ」利用できる範囲も拡大



JR四国は6月22日、JR四国の全線フリーパス「夏の四国あちこちきっぷ」を発売すると発表した。通年発売されている「四国フリーきっぷ」を夏季限定で実質値下げする形。利用できる範囲も「四国フリーきっぷ」より広くなる。

JR四国の特急「しおかぜ」「いしづち」で運用されている8600系電車。【画像:ninochan555/写真AC】

JR四国全線の特急・普通列車の普通車自由席を3日間に限り、自由に乗り降りできる。JR四国バスも、高速バスを除く路線バス(大栃線・久万高原線)を利用可能。料金券を追加で購入すれば、普通車指定席やグリーン席も利用できる。ただし寝台特急『サンライズ瀬戸』やグリーン個室は利用できない。

ほかに土佐くろしお鉄道線の特急・普通列車の普通車自由席を利用できる。「四国フリーきっぷ」は窪川~若井のみ利用できるのに対し、「夏の四国あちこちきっぷ」は土佐くろしお鉄道の全線が利用可能だ。

「夏の四国あちこちきっぷ」はJR四国だけでなく土佐くろしお鉄道も全線利用できる。写真はごめん・なはり線。【撮影:草町義和】

発売期間は7月10日~9月28日で、利用できる期間は7月13日~9月30日の3日間。ただし8月8~16日が利用開始日となるものは発売されず、9月28日に利用開始日となるものまで発売される。

発売額は窓口発売(紙の切符)が大人1万3000円・子供6500円。JR四国のチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」などで発売されるデジタルチケットは、大人が窓口発売と同額。子供は大人と同一行程になる場合のみ3500円で発売される。「四国フリーきっぷ」に比べ大人は5000円安く、子供は2500円(デジタルチケットは5500円)安くなる。

また、四国の旅アプリ「しこくるり」で購入した大人の客には、四国内の観光施設で利用できる「旅ぱす」6ポイントを先着1000人にプレゼント。駅レンタカーを割引価格で利用できる特典も付く。

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