福島駅の東口と西口を結ぶ改札内の跨線橋を無料で通れる社会実験が11月7日から始まった。福島市による新たな東西自由通路の検討の一環。
無料通行はQRコードのデジタル切符「うえいくチケット」が必要。社会実験のポスターやチラシに印刷されているQRコードを読み取り、JR東日本のウェブサービス「TOHOKU MaaS」にアクセスして取得する。
駅員のいる改札口に設置された端末に「うえいくチケット」のQRコードを表示したスマートフォンをかざすと、無料で入出場できる。自動改札機は通れない。実験期間は11月7日~12月6日で、無料通行できる時間は東口・西口改札が9~21時、エスパル改札は10~20時に限られる。
福島駅の東口と西口は改札内の跨線橋と改札外の地下通路で結ばれている。福島市によると、東西一体のまちづくりや新たな東西自由通路の検討を進めていくなかで、市民から「既存の地下通路は、暗い・怖い・圧迫感がある」などの声が寄せられたことから、JR東日本と連携して改札内跨線橋の無料通行の社会実験を行うことにしたという。
福島市は社会実験を通じて高架通行の有用性や市民ニーズ、課題などを検証し、今後の東西自由通路の検討やまちづくりに役立てるとしている。
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