札幌市営地下鉄「タッチ決済」2025年春から全駅で実証実験



札幌市交通局などは6月5日、札幌市営地下鉄でタッチ決済の実証実験を実施すると発表した。札幌市のDX推進プロジェクト「札幌DXラボ」に対する企業提案を受け実施するもの。来年2025年春から始める。

札幌市営地下鉄東西線の新さっぽろ駅。【撮影:草町義和】

対象駅は南北線・東西線・東豊線の全46駅。タッチ決済の専用読取機を搭載した自動改札機を各改札口に1台設置する。タッチ決済に対応したクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードに加え、これらのカードが設定されたスマートフォンなどを自動改札機の専用読取機にタッチすることで乗車できる。

対応ブランドはVisa・JCB・American Express・Diners Club・Discover・銀聯。Mastercardも順次追加予定だ。

自動改札機に設置されるタッチ決済対応の専用読取機のイメージ。【画像:JCB】
福岡市営地下鉄のタッチ決済対応の自動改札機。投入口の下のほうに専用読取機が設置されている。【撮影:草町義和】

地下鉄では神戸市営地下鉄や福岡市営地下鉄がタッチ決済を導入済み。福岡市営地下鉄ではタッチ決済利用時に1日の運賃を上限640円とするサービスも実施している。都営地下鉄では今年2024年内に浅草線や大江戸線の一部の駅で実証実験が行われる予定だ。

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