上沼垂色E653系「特急シンボルマーク」1日だけ設置 羽越本線の全通100周年



羽越本線(新潟県・山形県・秋田県)は7月31日に全線開業100周年を迎える。JR東日本の新潟支社はこれを記念し、当日の特急「いなほ」のうち上下各1本を「100周年当日記念 特別な特急いなほ」として運行する。

特急シンボルマーク(赤点線枠、右下)を取り付けた上沼垂色のE653系。【画像:JR東日本】

「特別な特急いなほ」として運行されるのは「いなほ3号」(新潟10時48分発→酒田13時01分着)と「いなほ10号」(酒田14時41分発→新潟16時49分着)の予定。いわゆる「上沼垂色」に塗り替えたE653系電車の4両編成を使用し、先頭部にはこの日に限り「特急シンボルマーク」を取り付けて運行する。

「いなほ3号」は新潟・新発田・村上・鶴岡の各駅で「お見送り」を実施。終点の酒田駅でも自治体職員やJR社員などによる「お出迎え」を1番線で実施する。車両は「いなほ3号」到着後、「いなほ10号」として発車するまでのあいだ、酒田駅3番線に留置する。このほか、新潟・新発田・村上の各駅では100周年を記念し、各駅から乗車する客に対し記念列車カードをホームで配布する。

181系で運行されていたころの在来線特急「とき」。先頭部のヘッドマークの上に特急シンボルマークが取り付けられている。【撮影:草町義和】

特急シンボルマークは1958年にデビューした国鉄初の特急型電車でる20系(のちの151系・181系)を皮切りに、国鉄の特急型電車や特急型気動車の先頭部に取り付けられたエンブレム。一般からデザインを公募して5000点を超える応募作品が集まり、そのなかから翼をモチーフにした逆三角形のデザインが選ばれた。

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