「京王の電車・バス」は4月15日に開業110周年を迎える。これに伴い京王電鉄は記念ヘッドマークを取り付けた列車の運行や記念切符の発売を行う。
記念ヘッドマーク付き列車は4月15日から約1年間、車両を替えながら京王線の全線で運行する。京王電鉄はロゴマークのデザインについて「皆様に感謝の意を表すと共に、安心、信頼そして笑顔を未来につないでいく想いを線路の形状に込めています」としている。
記念切符「京王線開業110周年 記念乗車券」はD型硬券乗車券4枚と3面台紙のセット。発売額は1000円で4000部限定になる。4月12日12時から山口証券印刷の鉄道雑貨サイト「きっぷと鉄こもの」で先行販売。4月15日の始発から新宿・明大前・桜上水・調布・高幡不動・京王多摩センター・渋谷の各駅で販売される。
京王線は1913年4月15日、京王電気軌道の手により笹塚~調布が開業。同時に未開業の区間を運行する先行代替バスの運行も始まった。その後、路線の延伸や玉南電気鉄道との合併などを経てネットワークを拡大した。
戦時中の1944年には東京急行電鉄(大東急)に吸収合併されて会社としての京王は一時消滅するが、戦後の1948年に分離。その際、大東急に合流していた旧・帝都電鉄→旧・小田原急行鉄道の渋谷~吉祥寺の路線(井の頭線)も引き継ぎ、分離時の社名を京王帝都電鉄とした。1998年には分離時の会社設立50周年にあわせ、社名を現在の京王電鉄に変更している。
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