台湾鉄路管理局は10月19日、新型車両のEMU3000形電車について、台湾を一周する試験運転を開始したと発表した。12月にも運行を開始する。
この試験運転では、自動列車保安装置(ATP)や無線装置の動作状況、プラットホームへの干渉の有無、ドアの開閉などをチェックしている。
EMU3000形は2019年、日立製作所と台湾アジアパシフィック社が台湾鉄路から受注した都市間特急列車向けの新型車両。1編成12両で最高速度は営業140km/h、設計150km/hだ。
第1編成が今年2021年7月に台湾に搬入され、8月から営業路線上での試運転が始まった。第2編成は9月に搬入されている。2024年までに合計600両が製造される計画。
現地メディアの蘋果日報などによると、12月25日に台東~樹林間で初運行が行われ、来年2022年元旦から3本の列車が正式に運行されるという。
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