JR北海道の気動車17両がタイ国鉄へ 室蘭港「留置」のキハ183系か



キハ183系の0番台。【画像:中村昌寛/写真AC】

タイ国鉄(SRT)がJR北海道から譲り受けた気動車17両が、近いうちにタイに搬入される見込みになったことが分かった。9月9日以降、タイのメディアが報じている。SRTが譲り受けるのは、4年前から室蘭港の崎守ふ頭に留置されているキハ183系気動車とみられる。

9月10日のNNTによると、JR北海道は2016年以降に廃車になった車両をタイに寄付しており、輸送費(4250万バーツ)と改修費はSRTが負担。SRTは観光列車として運用するという。9月9日のチェンマイ・ニュースは車両の形式を「KiHa 183」と報じた。

キハ183系は、国鉄時代の1979年からJR北海道発足後の1992年まで製造された特急型気動車。国鉄時代に製造された車両は、試作車(900番台)が2001年までに全廃。1981~1983年に製造された初期の量産車(0番台)も2018年までにすべて引退した。

このうち2016年度廃車分の0番台17両が2017年5月、室蘭港の崎守ふ頭に運び込まれた。同年5月20日の北海道新聞朝刊は関係者の話として「タイに輸出される見通し」と報じたが、現在に至るまで留置されたままだ。

9月10日のデイリー・ニュースによると、車両は10月末頃にもタイに到着する予定という。

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