北海道新幹線「宅配便」輸送は3月24日から 生鮮品輸送も調整中



JR北海道は3月10日、北海道新幹線の旅客列車で宅配便荷物を運ぶ貨客混載輸送を3月24日から始めると発表した。生鮮品などの輸送事業についても事業化に向け動き出す。

北海道新幹線で宅配便荷物を運ぶ貨客混載輸送の流れ。【画像:JR北海道】

この貨客混載輸送は佐川急便と共同で実施。新函館北斗駅から新青森駅まで平日の上り列車1本を使う。佐川急便が道央・道南地区で集荷した宅配便荷物を新幹線列車の客室スペースに持ち込み、新青森駅まで輸送。同駅から佐川急便の営業所を経て青森県域へ配達する。初日の3月24日は21時頃から新函館北斗駅で出発式を行う予定だ。

このほか、JR東日本グループとも連携して北海道産の生鮮品や駅弁などを新函館北斗駅から東京駅まで輸送することも検討しており、事業化に向け調整中。新幹線列車の車内にある業務用室に搭載する。

JR北海道は2019年4月、宗谷本線・幌延~稚内間の旅客列車で宅配便荷物を運ぶ貨客混載輸送を開始。同年夏には佐川急便からの相談を受け、北海道新幹線の貨客混載輸送の検討を始めた。