JR東日本の秋田支社は12月3日、男鹿線の車両を蓄電池電車に統一すると発表した。環境負荷の低減を図る。
男鹿線では国鉄時代に製造された気動車のキハ40系が使われてきたが、JR東日本は二酸化炭素(CO2)の排出量削減を目的に、蓄電池電車のEV-E801系「ACCUM(アキュム)」2両(2両編成1本)を2017年3月に導入した。
JR東日本は「アキュム」を追加投入して老朽化したキハ40系を置き換え、全ての車両を「アキュム」に統一することにした。追加投入の時期は2020年度以降の予定だ。
男鹿線は、奥羽本線の土崎駅から男鹿半島の男鹿駅までを結ぶ26.4kmの鉄道路線。列車は電化された奥羽本線に乗り入れて秋田~男鹿間の39.4kmを直通している。
「ACCUM」は電化区間では架線から電気の供給を受けてモーターを回して走行。非電化区間では駅での停車時や電化区間の走行中に蓄電池に充電した電気を使ってモーターを回して走る。ディーゼルエンジンを使うことなく非電化区間を走行でき、CO2の排出量を削減できる。
烏山線(栃木県)の蓄電池電車EV-E301系「アキュム」が直流方式なのに対し、男鹿線の「アキュム」は交流方式。JR九州の蓄電池電車BEC819系「DENCHA(デンチャ)」をベースに開発された。