陸羽西線の狩川駅「107年」の駅舎を建て替え



狩川駅の既存駅舎(上)と新駅舎イメージ(下)。【画像:JR東日本】

JR東日本の仙台支社は8月3日、陸羽東線の狩川駅(山形県庄内町)にある駅舎を建て替えると発表した。12月末から新駅舎の使用を開始する。

現在の駅舎は木造1階建てで延床面積は約110平方m。新駅舎も同じ木造1階建てだが、延床面積は約40平方mと大幅に縮小する。

仙台支社によると、狩川駅は「風車や桜の木、田園風景が広がる風光明媚な場所」にあることから、待合室は眺望性の向上を図るため大きな窓を設置。腰壁やベンチなどの内装に木材を活用して「温かみのある空間づくり」を目指すという。

屋根は既存駅舎の黒色と寄棟と切妻の組み合わせを継承。外壁は木目調にして周囲の風景になじむようにし、内観は白をベースにした壁を採用する。

新駅舎の工事は8月末から始まり、12月末に完了の予定。その後、既存の駅舎を来年2022年3月以降に撤去する予定だ。

狩川駅は陸羽西線の清川~南野間にある駅。107年前の1914年に開業し、そのときの駅舎がいまも使われている。1日平均の乗車人員は2007年度に100人を割り込んで96人に。その後も一環して減り続けており、2020年度は43人になった。

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