秋田港の貨物支線「廃止」JR貨物が届出 クルーズ船客向け旅客列車も終了へ



JR貨物は12月22日、奥羽本線の貨物支線(秋田港線)の廃止を国土交通省に届け出た。廃止予定日は来年2026年7月1日付け。

本来は貨物列車しか入線しない秋田港駅で発車を待つを臨時旅客列車(2017年)。【撮影:草町義和】

秋田港線は奥羽本線の土崎駅と秋田港駅を結ぶ1.8kmの貨物線。終点の秋田港駅で接続する秋田臨海鉄道とともに秋田港エリアの貨物輸送を担っていた。貨物列車のほか臨時の旅客列車が運行されることもあり、とくに2017年以降は秋田港に寄港するクルーズ船の乗客向けに秋田~秋田港を結ぶ臨時旅客列車がJR東日本により運行されていた。

貨物輸送はトラックへのシフトに伴い減少。2014年度の貨物輸送量は20万5000トンだったのに対し、2015年度以降は10万トン台に減少し、2020年度は7万9000トンだった。このため2021年3月に定期貨物列車の運行を終了。2022年4月には秋田臨海鉄道が鉄道事業を廃止した。

大量の貨物コンテナが置かれた秋田港駅の構内。【撮影:草町義和】
秋田港線の位置(赤)。【画像:JR貨物】

JR貨物によると、本年度2025年度をもって臨時旅客列車の運行が終了することや、引き続き貨物列車の運行に見合う需要が見込めないことから、秋田港線を廃止するという。

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