上野動物園モノレール「廃止」2023年12月に 国交相が繰り上げ認定



東京都交通局は11月13日、休止中の上野懸垂線(上野動物園モノレール)について、国土交通大臣に廃止日の繰り上げを届け出た。当初の予定より7カ月ほど早い、今年2023年12月27日付けで廃止される。

2023年内の廃止が決まった上野動物園モノレール。【画像:fujikiseki1606/写真AC】

上野動物園モノレールは上野動物園の西園と東園を結ぶ、全長0.3kmの懸垂式モノレール。1957年、モノレールの営業実験線として開業した。鉄道法規に基づくモノレール線は国内初だった。施設の老朽化のため2019年10月限りで営業を休止しており、現在は無料で乗れる電気バスが運行されている。2023年7月、東京都交通局は同線の廃止を届出。廃止予定日は1年後の来年2024年7月21日付けとしていた。

国土交通省の関東運輸局によると、国交相は東京都の届出を受けて鉄道事業法に基づく意見聴取を実施。その結果、国交相は廃止日を繰り上げても公衆の利便を阻害するおそれがないと認定した。これを東京都に通知したところ、東京都が廃止日の繰り上げを届け出たという。

上野動物園内のモノレールの位置。【画像:東京都】

東京都は今後、上野動物園モノレールに代わる「新たな乗り物」を整備。2026年度中に使用を開始する考えだ。

《関連記事》
上野動物園モノレール「廃止」国交相に届出 代替交通「コンパクトな乗り物」整備へ
沖縄モノレール「始発繰り上げ」朝6時前に那覇空港着 ダイヤ改正、3両編成も投入