三陸海岸沿いのリアス線・盛~久慈163.0kmを運営する三陸鉄道(岩手県)は10月30日、鉄道事業の旅客運賃上限変更認可を国土交通省の東北運輸局長に申請した。認可された場合、三陸鉄道は来年2026年3月中旬に運賃を改定する予定。消費税率の引き上げによるものを除くと運賃改定は29年ぶりになる。

全体では7.4%の値上げ。定期券は通勤が7.1%、通学が2.3%の値上げになる。定期外は10.4%の値上げだ。
普通旅客運賃の上限は、初乗り(3kmまで)が現行200円のところ20円値上げの220円。30km超~33kmの区間は100円値上げの1030円になる。盛~久慈の全線(162km超)では380円値上げの4160円で、4000円を超える。定期旅客運賃の上限は1カ月の場合、24km超~27kmの区間で通勤定期が1850円値上げの2万9930円。通学定期は250円値上げの1万9100円になる。
三陸鉄道は消費税率の引き上げを除くと、1986年から1997年までに運賃改定を4回行っている。過疎化や少子高齢化に伴う利用者の減少に加え、2011年の東日本大震災など度重なる災害で長期運休を繰り返しており、厳しい経営が続く。2019年には鉄道事業再構築実施計画が認定され、いわゆる「みなし上下分離」を導入。沿線自治体が施設の維持・修繕費用を拠出している。

三陸鉄道によると、ここ数年の沿線地域の少子化や修繕費・燃料などの物価高騰による影響もあり、地元客や観光客がますます減少して減収の一途をたどっており、運賃を改定せざるを得ない状況になっているという。
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