京成「イブニングライナー」1カ月乗り放題パス新発売 「モーニング」もサービス拡充



京成電鉄は4月12日、「イブニングライナー」の全列車が乗り放題になる「イブニングPASS」を新たに発売すると発表した。「モーニングライナー」を利用できる「モーニングPASS」も、サービス内容を拡充する。

京成本線を走る「モーニングライナー」。【撮影:草町義和】

「イブニングPASS」は「イブニングライナー」の5月乗車分から新たに発売される。有効期間の1カ月間、「イブニングライナー」の1日全7本について、券面に記載された席を何度でも利用できる。5月乗車分の発売開始日は4月25日。

従来から発売されている「モーニングPASS」は指定された列車のみ利用できるが、これも5月乗車分(4月25日発売開始)から「イブニングPASS」と同様の内容に拡充。有効期間の1カ月間、「モーニングライナー」の1日全4本で券面に記載された席を何度でも利用できる。

いずれも購入時に対象座席から任意を座席を選ぶ。その後は「モーニングライナー」か「イブニングライナー」の全列車で、選んだ席に何度でも乗車できる。

発売額は「モーニングPASS」「イブニングPASS」ともに各8150円。子供用の設定はない。毎月25日(3月乗車分は2月23日)から月末まで、翌月の乗車分が発売される。発売場所は「モーニングPASS」が京成成田・京成佐倉・八千代台・京成船橋の各駅。「イブニングPASS」は京成上野駅と日暮里駅、京成トラベルサービス青砥営業所、京成船橋駅で発売される。

京成電鉄は「高まる座席指定のニーズ」を受け、「イブニングPASS」の新規発売と「モーニングPASS」のサービス拡充を決めたとしている。

「モーニングPASS」「イブニングPASS」のPRイメージ。【画像:京成電鉄】

「モーニングライナー」「イブニングライナー」は、通勤客向けに運行されている全席座席指定制の有料特急。車両は「スカイライナー」と同じAE形だが京成本線経由で、朝は成田空港・京成成田→京成上野の上り「モーニングライナー」4本、夜は京成上野→京成成田・成田空港の下り「イブニングライナー」7本が運行されている。

《関連記事》
京成電鉄「スカイライナー」など有料特急値上げ 一部据え置き、全列車に警備員
成田・羽田空港アクセス「都心直結線」協議の場設置を国に要望へ 千葉県知事が方針