大井川鉄道はC10形蒸気機関車の8号機に不具合が発生したとして、同機の運用を休止した。C10 8を使用する予定だった列車は機関車を変更して運行する。

大井川鉄道によると、先輪の車軸の付け根部分の装置にリベットのゆるみなどの不具合が見つかった。このため運用を取りやめて原因を究明し、そのうえで修理に入るという。C10 8は6月から10月にかけて定期検査を実施する予定だったが、不具合が発生した部分の修理も定期検査にあわせて行う。
SL列車の「南アルプス」「かわね路」や貸切列車など、5・6月にC10 8が牽引する予定だった列車は、電気機関車を含む別の機関車に変更して運行する。
大井川鉄道はC10 8の不具合が発生した部分について「この部分は通常不具合が発生する個所ではなく、この部分に不具合が発生していることは、機関車の他の走行装置が通常通り動作していない可能性がある」としている。
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