飯田線9月28日始発から全線再開 豪雨で斜面崩落などの被害、当初見込みより早く復旧



JR東海は9月23日、飯田線・水窪~平岡間(静岡県・長野県)の運転を9月28日に再開すると発表した。これにより飯田線は全線再開し、同社の2020年7月豪雨の影響による運休区間がすべて解消される。

斜面が崩落した飯田線の小和田~中井侍間。【画像:JR東海】

9月28日の始発から、通常通りのダイヤで運転される予定。特急「ワイドビュー伊那路」も運転を再開する。水窪~平岡間を含む乗車券や特急券などは、9月24日の各駅の営業開始時刻から発売が再開される。

9月28日に運転を再開する区間(赤)。【画像:JR東海】

飯田線は愛知・静岡・長野の3県にまたがり豊橋~辰野間の195.7kmを結ぶローカル線。2020年7月豪雨では、静岡・長野県境の小和田~中井侍間で斜面が崩落するなど大きな被害が発生し、同区間を含む水窪~平岡間が運休中だ。JR東海は7月中旬の時点で復旧には3カ月かかるとし、10月頃の再開が見込まれていたが、若干早まった。