相鉄「生成AIで新型車両デザイン」13000系のイメージ「ちょっとだけ」発表



相鉄は2月7日、新型車両「13000系」を導入するとし、車体の一部分のイメージを発表した。来年度2025年度から相鉄線に順次導入する。

相鉄の12000系。【撮影:草町義和】

13000系のコンセプトは「安全×安心×エレガント×未来」。車両のデザインは、相鉄グループの「デザインブランドアッププロジェクト」に携わる good design company 代表の水野学氏と、 SHINYA YOSHIDA DESIGN の吉田真也氏が担当する。

車体の色は近年のリニューアル車や12000系電車などの新型車両と同様、濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE」を採用。車両全体の特徴として「生き物のような流麗な造形」を挙げている。前面は「力強く頼りがいのある、それでいて優しさも感じられるような顔つき」「スピードを感じるシャープなエッジと有機的形状の融合した造形」としている。

ヘッドライトは「未来を見つめる切れ長の目」とし、入線時にホームから「車両の横顔が美しく見える新設計」を実施。ヘッドライトの両端部には13000系のコンセプト・エンブレムを採用する。ライト内部は線路の「さび色」をイメージして配色する。

13000系のヘッドライトのイメージ。【画像:相鉄】
車両側縁に設置されるコンセプト・エンブレムのイメージ。【画像:相鉄】

相鉄は今回、13000系の車体のうちヘッドライトなど一部分のイメージだけ公表。車体全体のイメージや運行開始時期、運行区間などの詳細は今後発表するとしている。

相鉄によると、13000系のデザインの過程では生成AIを活用している。最初にスケッチを繰り返し、そのなかから原型となるイメージを3Dでモデリング。これらを生成AIに学習させてさまざまなデザインを出力し、ここから選んだものにさらに手を加えたという。

相鉄線の沿線では2027年に国際園芸博覧会が開催される予定。相鉄は「これまで以上に相鉄線沿線に沿線外の方々が訪れます」とし、新しいコンセプトに基づいた新型車両を導入することで相鉄線や相鉄線沿線の認知度・イメージの向上につなげるとしている。

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