羅須地人鉄道協会「動けるSL全部運行」創立50周年、成田ゆめ牧場まきば線30周年で



観光牧場「成田ゆめ牧場」(千葉県成田市)の遊覧鉄道「まきば線」で12月17日、「まきば線まつり」が開催される。まきば線の着工30周年と同線で蒸気機関車の動態保存を行っている羅須地人鉄道協会の創立50周年を記念するイベント。

成田ゆめ牧場まきば線を走る蒸気機関車。【画像:羅須地人鉄道協会】

12月17日は12~15時を「まきば線まつり」とし、羅須地人鉄道協会が所有する動態保存中の蒸気機関車のうち、修理中などの車両を除いて当日動かせる状態の蒸気機関車をすべて運行する。「まつり」前後の10~12時と15~16時は通常のまきば線列車が運行される。車両乗車料金は1回500円。別途、成田ゆめ牧場の入場料が必要だ。

羅須地人鉄道協会は1973年に発足。各地の軽便鉄道で使われていた蒸気機関車や客車などを保存している。当初は東洋活性白土(新潟県糸魚川市、1982年解散)の専用線を借りる形で蒸気機関車の動態保存運行を行っていた。その後、成田ゆめ牧場の協力を得て牧場内にまきば線を建設。同線では通常、成田ゆめ牧場がディーゼル機関車を運行しているが、一部の日は羅須地人鉄道協会が蒸気機関車を運行している。

羅須地人鉄道協会が保存する蒸気機関車。【画像:羅須地人鉄道協会】

成田ゆめ牧場は圏央道下総インターチェンジより車で約2分。JR成田線の成田駅東口と滑河駅から無料送迎バスが運行されている。

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