南海電鉄は7月19日、7100系電車で昔の塗装を再現して運行すると発表した。運行開始に先立ち撮影会イベントを行う。
昔の塗装が再現されるのは7100系の4両1編成で、1992年以前の緑の濃淡2色の塗装を復元。難波~和歌山港・関西空港で運行する。運行期間は8月21日から当面のあいだ。南海電鉄によると、昨年2023年にステンレス車体の6000系電車をデビュー時の無塗装に戻した際、「7100系車両も緑色の旧塗装で運行してほしい」との要望が寄せられたことから、これに応えるため復元塗装で運行するという。
撮影会は8月17日に千代田工場(大阪府河内長野市)で行う。午前・午後の2部制で募集人数は合計240人の先着順。7月19日10時から25日17時まで南海電鉄「ぶらりたびホームページ」で受け付ける。参加費は7100円。
7100系は1969年にデビューした通勤車両。7000系電車の改良型で、1973年までに152両が量産された。乗降時間の短縮を図るため、南海電鉄の車両としては初めて両開き式のドアを採用したのが特徴だ。当初は緑の濃淡2色の塗装だったが、1992年から3年ほどかけて現在の青色とオレンジのラインカラー塗装に変更されている。
近年は8300系電車の導入に伴い順次引退しているが、デビューから55周年を迎えた今年2024年の7月時点で62両が在籍。現在も南海本線や支線で運行されている。
このほか、南海電鉄グループの泉北高速鉄道も導入当初のデザインを復刻した3000系電車を7月31日から運行する予定だ。
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