京阪電鉄の石清水八幡宮参道ケーブル値上げ認可 8月末まで値上げ幅抑えた割引切符



国土交通省の近畿運輸局は5月14日、京阪電気鉄道(京阪電鉄)が申請していた鋼索線(石清水八幡宮参道ケーブル、京都府八幡市)の旅客運賃上限変更について、申請通り認可したと発表した。6月1日から値上げされるが、8月31日までは利用者負担の軽減を図る経過措置として割引切符が発売される。

京阪電鉄の参道ケーブル。【画像:乗りテツねっと/写真AC】

片道の普通旅客運賃はいまより100円高い300円に。往復運賃も200円高い600円になる。定期運賃も値上げされ、通勤1カ月の場合でいまより1800円高い5400円、通勤6カ月の場合は9720円値上げの2万9160円だ。

運賃の値上げは6月1日に実施。京阪電鉄の発表によると、同社は6月1日から8月31日まで往復割引切符「石清水八幡宮参道ケーブル特別企画乗車券」(往復500円)を発売し、当面の値上げ幅を実質100円に抑える。

石清水八幡宮参道ケーブルは、京阪本線の石清水八幡宮駅に隣接するケーブル八幡宮口駅と、石清水八幡宮の最寄り駅となるケーブル八幡宮山上駅を結ぶ0.4kmのケーブルカー。京阪電鉄によると、利用者が減少して収入が減っている一方、設備更新などにより経費が増大していることから、運賃の値上げを申請した。