江ノ電の鉄道線「タッチ決済」首都圏初の導入へ 羽田空港行きのバスも



江ノ島電鉄(江ノ電)は2月15日、クレジットカードなどのタッチ決済による鉄道乗車システムを鉄道線に導入すると発表した。同社によると、首都圏でタッチ決済による鉄道乗車を実施するのは初めてという。

江ノ島電鉄の電車。【画像:江ノ島電鉄】

江ノ電は無人駅を含む鉄道線の全駅にタッチ決済用の改札機を設置し、タッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、スマートフォンなどで利用できるようにする。提携ブランドは「Visa」「JCB」「American Express」「Diners Club」「Discover」。銀聯と「Mastercard」は順次追加の予定だ。

タッチ決済に対応したクレジットカードの例。【画像:江ノ島電鉄】

導入時期は4月以降の予定。江ノ電などは具体的な開始時期について、改めて案内するとしている。

これに先立つ3月1日からは、江ノ電バスが運行する空港連絡バスの鎌倉・藤沢・大船→羽田空港線にタッチ決済が導入される予定。羽田空港に向かう便のみ利用でき、空港発の便では利用できない。提携ブランドは「Visa」のみだが、JCBや銀聯などほかのブランドにも今後対応する予定だ。

江ノ電はタッチ決済の導入により地域住民や国内外からの観光客の利便性向上や公共交通の利用促進、道路渋滞などの地域課題解決やスマートシティに向けた取り組みを進めるとしている。

首都圏の鉄道では東急電鉄が昨年2022年12月、タッチ決済の実証実験を田園都市線を中心とした一部の駅で今年2023年夏から実施すると発表していた。

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