大井川鉄道のE31形「国鉄ブルートレイン牽引機」に 塗装変更、当面はSL補機



大井川鉄道(静岡県)の電気機関車が「国鉄色」の塗装に変わる。塗装作業に協力した産経新聞社が3月27日、発表した。

青とクリーム色の「国鉄色」に塗り替えられたE31形のイメージ。【画像:産経新聞社】

産経新聞社が公表したイメージによると、塗装が変わるのはE31形電気機関車。青とクリーム色の2色で塗り分け、かつて東海道本線の寝台特急列車(ブルートレイン)を牽引していた電気機関車を再現する。産経新聞社のデジタルビジネス本部によると、同社が塗装費用を支援したという。

3月30日にお披露目式を行う予定。大井川鉄道は「ブルートレイン塗装の機関車」を活用した列車を企画する考えだが、当面のあいだはSL列車の補助機関車として金谷寄りに連結して運行する方針だ。

大井川鉄道のE31形(塗装変更前)。【撮影:草町義和】

E31形は1986~1987年に製造された西武鉄道の電気機関車。2010年に大井川鉄道が譲り受けた。塗装は西武時代のままで朱色とクリーム色の2色でデザインされているが、前面の形状は東海道本線でブルートレインを牽引していたEF65形電気機関車の500番台に似ている。

《関連記事》
大井川鉄道「普通ではない普通客車列車」全6本に乗ってみた 平日に運行する理由
大井川鉄道のSL列車「東海道本線連絡」復活 「SL普通列車」や各停統一も