銚子電鉄「22000形」運行開始日が決定 もと南海、初期の塗装再現



銚子電鉄(千葉県)は3月25日、新たに導入する22000形電車の営業運行の開始日を3月29日に決めたと発表した。

銚子電鉄の22000形。【画像:銚子電鉄】

3月29日と3月31日、4月1日から当面のあいだは、下りが仲ノ町6時53分発→外川7時13分着と銚子7時42分発→外川8時04分着の2本、上りは外川7時16分発→銚子7時35分着と外川8時10分発→銚子8時29分着の2本で22000形で運行される予定。3月30日は運行しない。

銚子電鉄が導入したのは、クハ22007+デハ22008の22000形2両編成1本。もとは南海電鉄が高野線の急勾配に対応するため導入した22000系電車のうち1969年に完成したモハ22007+モハ22008だった。のちに改造されて2200系電車のモハ2202+モハ2252に。銚子電鉄への譲渡に際し、車両番号をクハ22007+デハ22008に改めた。製造時の番号にほぼ戻した形。塗装も導入初期の塗装である緑の濃淡2色を再現した。

2023年8月、銚子電鉄への譲渡が発表され、今年2024年3月9日に銚子電鉄の仲ノ町駅で出発セレモニーが執り行われた。また、22000形の導入に伴い2000形電車の第2001編成(デハ2001+クハ2501)が3月15日に引退した。

22000形の導入に先立ち引退した2000形の第2001編成(写真は塗装変更前)。【撮影:草町義和】

銚子電鉄によると、車両を新たに導入するのは8年ぶり。中古のさらに中古ではない車両の導入は約30年ぶりという。同社は「22000形は銚子電鉄の新たなフラッグシップトレインとして、皆様から愛される車両を目指して末永く運行してまいります」としている。

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