JR北海道の特急列車「すべて指定席」に 割引切符もリニューアル



JR北海道は11月19日、旭川方面の特急列車の座席をすべて指定席にすると発表した。これにより同社の特急列車は全車指定席になる。割引切符は特急列車の自由席を利用するタイプを終了。ネット限定タイプをリニューアルする。

全車指定席化される特急「宗谷」。【撮影:草町義和】

北海道新幹線の列車は開業当初から全車指定席。在来線特急は指定席と自由席の両方を設定していたが、昨年2024年3月のダイヤ改正で「すずらん」(室蘭・東室蘭~札幌)と「北斗」(函館~札幌)、「おおぞら」(札幌~釧路)、「とかち」(札幌~帯広)が全車指定席化された。

JR北海道は残る「カムイ」「ライラック」(札幌~旭川)と「宗谷」(札幌~稚内)、「サロベツ」(旭川~稚内)、「オホーツク」(札幌~網走)も来年2026年春に全車指定席化し、北海道内の特急列車をすべて全車指定席にするとしている。

「カムイ」「ライラック」「宗谷」「サロベツ」「オホーツク」の現在の座席構成と2026年春からの座席構成。【画像:JR北海道】

これに伴い、駅で発売している「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」などの割引切符の発売を終了。自由席タイプの割引切符に追加できるグリーン料金券や指定料金券の発売も終了する。

一方、今回全車指定席化する列車では、ネット予約「えきねっと」限定の割引切符「特急トクだ値1」を利用できるようにするほか、札幌~旭川では「在来線チケットレス特急券(トク割)」も利用できるようにする。これらの割引切符は設定価格が申し込みのタイミングで変動する。

また、「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」に設定している「特急トクだ値14」「特急トクだ値1」は2026年春以降、「特急トクだ値1」に統一。これも価格設定に柔軟性を持たせる。

特急定期券「かよエール」は、2026年春から「かよエール+(プラス)」として発売。また、普通列車用の定期券と併用するタイプのチケットレス特急定期券「特急 e-Pass」を新たに発売する

札幌~旭川を特急列車で移動する場合、所定(無割引)の運賃・料金の合計額は普通車自由席が4910円で普通車指定席は5440円。自由席利用から指定席利用に変えることで530円高くなる。一方、無割引の乗車券と「チケットレス特急券(トク割)」を組み合わせて利用する場合は4610~5200円。「特急トクだ値1」を利用すると2440~4340円で、自由席の利用より安くなる場合がある。

札幌~旭川の運賃・料金の比較。【画像:JR北海道】

JR北海道は全車指定席化について、「早くからホームでお並びいただく不便さ」「始発駅に近い方が座れるという不公平感」などを軽減して着席機会を高めるためとしている。

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