京阪2200系「36年前の車体外観」復元 デビュー60周年の記念企画



京阪電鉄は6月13日、2200系電車の昔の塗装を再現した「リバイバル塗装編成」を運行すると発表した。2300系のデビュー60周年記念企画の一環。

京阪電鉄2200系の現在の塗装。【画像:ねこ常務/写真AC】

現在運用されている2200系の編成のうち第2216編成(7両)をリバイバル塗装編成とし、車体塗装や車番銘板(車外)など車体の外観を36年前(1988年)の状態に復元。7月28日から営業運行を開始する。これに先立つ7月27日には、リバイバル塗装編成のミステリーツアーを実施。募集定員は先着50人で、6月18日12時30分から京阪カードの通販サイト「e-kenetマーケット」で申し込みを受け付ける。

リバイバル塗装編成のイメージ(写真は8両編成時代のもの)。【画像:京阪電鉄】

このほか、2200系の全4編成に60周年記念ヘッドマークを掲出。デザインはリバイバル塗装編成とそれ以外の3編成で異なるほか、大阪寄りと京都寄りでも異なる。2200系のアクリルキーホルダーなどのオリジナルグッズ販売会(7月27日)や2200系の記念企画展(7月27日~11月28日)、60周年記念デザインの企画乗車券の販売(7月27日~来年2025年3月31日)も計画されている。

記念ヘッドマークのデザインは編成や掲出位置により異なる。画像は第2216編成(リバイバル塗装編成)の京都寄りに掲出されるヘッドマークのイメージ。【画像:京阪電鉄】
第2209・2211・2226編成の大阪寄りに掲出されるヘッドマークのイメージ。【画像:京阪電鉄】

2200系は各駅停車用の2000系電車「スーパーカー」に続いて導入された急行用車両。車体はモノコック構造を採用し、2000系と同様に車体下部を曲線状にしたデザインを採用している。1964~1968年と1985年に合計103両が製造された。現在の塗装は2008年から採用されている。老朽化のため順次引退し、現在運用されているのは28両(7両編成4本)だ。

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