伊豆方面の観光列車「伊豆クレイル」6月のラストランは中止に 651系の改造車



JR東日本の横浜支社は5月11日、静岡の観光キャンペーンにあわせて運転する予定だった6臨時列車「伊豆クレイル1・2号」を運休すると発表した。

観光列車用に改造された651系「伊豆クレイル」。【画像:Usagino Saku/写真AC】

この臨時列車は651系特急型電車の改造車「伊豆クレイル」(4両編成)を使用し、6月28日に小田原~伊豆急下田間を1往復する計画だった。横浜支社は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から運休することにしたとしている。

651系は1988~1992年にかけて99両が製造された、常磐線向けの特急型電車。老朽化や新型車両の導入により一部の車両が廃車になったほか、残った車両も常磐線を離れ、現在は高崎線方面の特急列車に使われている。

また、4両編成1本が伊豆方面の観光列車「伊豆クレイル」用として改造され、2016年から小田原~伊豆急下田間で運転を開始。所定の運行は今年2020年3月29日で終了したが、ラストラン企画として6月28日の臨時列車が計画されていた。この臨時列車の運休により、651系「伊豆クレイル」は3月29日をもって事実上引退したことになる。