JR南武線・稲城長沼駅(東京都稲城市)の駅前公園「いなぎペアパーク」にこのほど、テレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』のロボット兵器(アーマードトルーパー=AT)のモニュメントが設置された。
設置されたATは「スコープドッグ」。高さは設定上と同じ約3.8mで、頭部に設けられた回転式3レンズ(ターレットレンズ)などが再現されている。3月15日に行われた除幕・披露式では、『ボトムズ』監督の高橋良輔さんやメカニックデザイナーの大河原邦男さんも出席した。
『ボトムズ』は1983~1984年に放映されたロボットアニメ。『機動戦士ガンダム』(1979~1980年)に端を発する「リアルロボットアニメ」のなかでも、特に軍事色の強い作品として知られる。
「スコープドッグ」は『ボトムズ』に登場するATのなかでも登場回数が特に多く、主人公の「キリコ・キュービー」もよく使っていた。ATをデザインした大河原さんが稲城市在住であることから、「スコープドッグ」モニュメントの設置が実現した。
南武線は矢野口・稲城長沼・南多摩の3駅を含む稲城市内を中心とした区間の約4.3kmを高架化する連続立体交差事業が実施され、2016年3月に完了。踏切15カ所が解消されたほか、この事業を機に高架下や周辺の開発も進み、2019年3月にはいなぎペアパークがオープンした。