名鉄は5月24日、西尾・蒲郡線を走る6000系電車のワンマン車両(2両編成1本)に「復刻塗装」を施すと発表した。沿線の愛知県蒲郡市制70周年記念企画の一環。7月6日から運行する。
復刻塗装はストロークリームをベースに赤帯を巻いたもの。かつて西尾・蒲郡線を運行していた5500系電車をイメージしている。名鉄は昔の塗装を復刻することで当時を懐かしんでもらうとともに、沿線自治体の観光活性化のコンテンツとして活用するとしている。
初日の7月6日は貸切列車として西尾~蒲郡を2往復する。時刻は西尾発が9時57分と11時57分、蒲郡発が11時02分と13時02分。蒲郡駅では11時02分発の列車を対象に10時10分から出発式を行う。貸切列車に乗れるのは蒲郡市内か愛知県西尾市内に住んでいる人。親子枠と一般枠があり、どちらも有料(1000円)だ。申込方法などは両市のウェブサイトで案内している。
5500系は1959年、日本で初めて特別料金を必要としない冷房車としてデビューした電車。当初の塗装はライトピンク・ダークマルーンの2色だったが、のちにストロークリーム・赤帯の塗装に変更。さらにスカーレット・白帯を経てスカーレット1色に変更されている。2005年に引退した。
名鉄は昨年2023年9月にも西尾市制70周年を記念し、西尾・蒲郡線を走る6000系に5500系の最初期の塗装であるライトピンク・ダークマルーンの復刻塗装を施して運行している。
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