名鉄の6000系が「5500系」に 「日本初」車両の初期塗装を復刻



名鉄は7月25日、西尾・蒲郡線(愛知県)を走る6000系電車に5500系電車の「復刻塗装」を施して9月9日から運行すると発表した。西尾市制70周年記念事業の一環。初日は出発式や貸切列車の運行も行われる。

6000系による5500系復刻塗装車のイメージ。【画像:名鉄】

復刻塗装が施されるのは6000系のワンマン車(2両編成1本)。かつて西尾・蒲郡線で運行されていた5500系のイメージで塗装する。おもに蒲郡線で運行されるが、名古屋本線や犬山線などでも運行される。名鉄は10月9日まで同社のウェブサイトで運行情報を案内するとしている。

初日の9月9日は10時15分から、西尾駅で復刻塗装列車の出発式を開催。その後、西尾・蒲郡両市民を対象にした貸切列車が運行される。貸切列車の時刻は西尾発が10時57分と12時57分、蒲郡発が12時02分と14時02分。一般客が利用できる列車では吉良吉田15時31分発の蒲郡行き普通列車から運用される。

5500系は1959年から2005年まで名鉄線で運用されていた電車。導入初期はライトピンク・ダークマルーンの2色で塗装されており、これを6000系で再現する。1950年代の鉄道車両は冷房を搭載していない非冷房車がほとんどだったが、5500系は導入当初から冷房装置を搭載。同社によると、特別料金を必要としない冷房車は5500系が日本初という。

名鉄は復刻塗装車両について「当時を懐かしんでいただくとともに、西尾・蒲郡観光活性化のコンテンツとして活用します」としている。

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