能登半島地震の影響で一部区間が運休中のJR七尾線について、JR西日本は1月11日、高松~羽咋の運転を1月15日から再開すると発表した。羽咋~七尾は1月22日以降の再開を目指す。
JR七尾線は津幡~高松~羽咋~七尾~和倉温泉の59.5kmを結ぶ能登半島南部の路線。通常は津幡駅でIRいしかわ鉄道線に乗り入れ、列車は金沢発着で運転されている。現在は金沢~高松のみ所定ダイヤより本数を減らして普通列車のみ運転を再開。特急列車は「能登かがり火」「花嫁のれん」が金沢~和倉温泉の全区間で運休しており、「サンダーバード」も金沢~和倉温泉のみ運休している。
高松~羽咋の15.3kmは1月15日の始発から本数を減らして普通列車の運転を再開する予定。地震の影響が大きかった敷浪~羽咋は速度を落として運転する。羽咋駅までの再開に伴い、金沢~高松の運転時刻も変更する。
羽咋~七尾の24.7kmは、1月22日以降の運転再開を目指して復旧作業を進めており、特急列車も1月22日以降、一部の列車のみ金沢~七尾での運転再開を目指す。JR西日本は運転再開日について、復旧作業の状況を踏まえて改めて案内するとしている。
のと鉄道と線路を共用している七尾~和倉温泉の5.1kmは線路設備の被害が大きく、運転再開のめどは立っていない。
JR西日本は七尾線の被災状況も公表した。敷浪~和倉温泉で道床流出や橋梁のずれ、レールのゆがみ、架線柱の傾斜、ホーム上の亀裂、駅前広場の液状化などが発生しているという。JR七尾線と接続しているのと鉄道も被害が大きく、再開のめどは立っていない。
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