静岡鉄道「急行」5年ぶり2度目の復活へ 通勤急行も設定、停車駅は上下で違い



静岡鉄道は3月29日に実施する静岡清水線のダイヤ改正で、急行列車を設定する。同線で急行が復活するのは5年ぶり2度目。

静岡鉄道の列車。【画像:SHIZUO/写真AC】

運行日は平日のみで土曜・休日は運行しない。上りは朝6・7・9時台に新清水駅を発車する新静岡行き通勤急行を合計7本設定。途中、桜橋・狐ヶ崎・御門台・草薙・古庄・日吉町の各駅に停車する。所要時間は17~18分。同時間帯の普通列車より5分短縮される。

下りは平日の朝6・7時台に新静岡駅を発車する新清水行き急行3本を設定。途中停車駅は上り通勤急行と異なり、県総合運動場・草薙・御門台・狐ヶ崎・桜橋の各駅になる。所要時間は16分で同時間帯の普通列車より7分短縮。県総合運動場駅で先行の普通列車に乗り換えることができる。

平日の急行・通勤急行のダイヤ。【画像:静岡鉄道】

これに伴い、一部の普通列車は県総合運動場駅で急行の通過待ちのため4~5分ほど停車する。

静岡清水線の急行は1958年に運行を開始した。1996年に廃止されたが2011年に復活。しかしコロナ禍に伴う利用者の減少で2020年に再び廃止されたが、静岡鉄道は速達性の向上を図るとして急行列車を復活させることにした。

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