久大本線「かんぱち・いちろく」2024年4月26日デビュー 旅行代金は同一額



JR九州は2月22日、久大本線(福岡県・大分県)の新しい観光列車、特急「かんぱち・いちろく」の運行開始日を4月26日に決めたと発表した。9月までの出発分を旅行商品として3月7日から販売する。運行日やサービス内容も同時に発表した。

「かんぱち」「いちろく」の外観イメージ。【画像:JR九州】

4月26日~9月30日の運行日は、博多発→別府行き「かんぱち」が月・水・土曜で別府発→博多行き「いちろく」が火・金・日曜。木曜と6月18日~7月11日、8月8~15日は運行しない。10月以降の運行日は決まり次第案内される。

車両はキハ47形気動車とキハ125形気動車の改造車3両編成。1・3号車は畳個室や半個室タイプのボックス席、開放タイプのソファ席を設け、2号車はビュッフェ設備を兼ね備えたラウンジ車になる。

4月26日~9月30日の運行日(緑:博多発「かんぱち」、オレンジ:別府発「いちろく」)。【画像:JR九州】

「かんぱち」は乗車駅が博多駅で降車駅は由布院・大分・別府の各駅。途中の田主丸駅と恵良駅を「おもてなし駅」として10分以上停車し、特産品の販売などを行う。また、沿線の食材を使った食事として福岡市内の店舗が和食(月・水曜)とイタリアン(土曜)を提供する。

「いちろく」は乗車駅が別府・大分・由布院の各駅で降車駅が久留米・博多の各駅。途中、天ケ瀬駅とうきは駅をおもてなし駅として停車する。沿線の食材を使った食事は大分市内の店舗がフレンチ(火曜)と和食(金・日曜)を提供する。

博多発「かんぱち」で提供される食事。【画像:JR九州】
別府発「いちろく」で提供される食事。【画像:JR九州】

旅行商品の基本代金はJR券(片道)と食事のセット額。座席のみの販売は行わない。金額は座席の種類ごとに異なるが、どの駅で乗り降りしても同一額になる。おもてなし駅では乗り降りできない。

一人あたりの旅行代金は、ソファ席とボックス席が大人1万8000円・子供1万5000円。畳個室は大人2万3000円・子供1万9000円になる。3号車の2人用ボックス席を一人で利用する場合は1万円の追加になる。

旅行商品は4月26日~9月30日の出発分を3月7日11時からJR九州やおもな旅行会社が販売する。JR九州の販売分は「かんぱち・いちろく」専用ウェブサイトで販売。みどりの窓口では販売しない。

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