お盆期間のJR利用者大幅減 新幹線は前年比2割、「NEX」2%、寝台特急8割



JR旅客6社は8月18日、お盆期間(8月7~17日)の利用状況を発表した。調査対象46区間の利用者数は、前年2019年の同時期が1464万2000人だったのに対し、今年2020年は前年比24%の345万9000人。新型コロナウイルスによる移動の自粛やイベント中止の影響を受け、利用者が大幅に減少した。

前年比わずか2%だった成田空港アクセス特急「成田エクスプレス」。【撮影:草町義和】

期間中の新幹線の利用者数は、前年比20%台(ミニ新幹線の山形・秋田新幹線は16%)。東海道新幹線の場合、最も利用者が多かったのは、下りが8月7日の7万5500人(2019年度は28万7000人)で前年比26%。上りは8月16日の7万5200人(2019年度は23万6800人)で前年比32%だった。

在来線特急の利用者数は、おおむね前年比20~40%台だが、路線や列車によっては大きく異なる。通常は海外渡航客や訪日外国人客の利用が多い成田空港アクセス特急「成田エクスプレス(NEX)」は、前年比2%の4000人。関西空港アクセス特急「はるか」も5500人で前年比5%だった。一方、おもに個室寝台車で構成される寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」は前年比82%の5000人で、2割弱の減少にとどまっている。

2割程度の減少にとどまった寝台特急「サンライズ瀬戸」。【撮影:草町義和】

近距離利用も大幅に減少しているが、新幹線や在来線特急よりは減少幅が小さい。JR東日本の場合、ICカードによる自動改札利用枚数と近距離切符の発売枚数は3837万枚で、前年比58.8%だった。