651系改造「伊豆クレイル」6月にラストラン 製造から30年、4月は相模線を走行



JR東日本の横浜支社は1月30日、伊豆方面の観光列車「IZU CLAILE(伊豆クレイル)」の運行が6月28日で最後になると発表した。4月には特別運行が行われる。

「伊豆クレイル」の651系。【画像:Usagino Saku/写真AC】

特別運行は静岡エリアの観光キャンペーンのオープニング記念列車として4月4日に実施。往路の「伊豆クレイル1号」の時刻は橋本10時36分頃→海老名11時12分頃→伊豆急下田14時11分頃で、「伊豆クレイル」が初めて相模線から伊豆方面に向けて運転される。復路の「伊豆クレイル2号」は伊豆急下田15時23分頃→小田原17時29分。

6月28日は観光キャンペーンを締めくくる「クロージング列車」として運転され、これが「伊豆クレイル」のラストランになる。運行時刻は「伊豆クレイル1号」が小田原11時40分頃→伊豆急下田14時11分頃、「伊豆クレイル2号」が伊豆急下田15時31分頃→小田原17時29分頃だ。

4月4日と6月28日の運行はいずれも旅行商品のみの販売で、一般の列車としての切符は発売されない。

「伊豆クレイル」は2016年7月に小田原~伊豆急下田間で運行開始。土曜・休日を中心に運行されている臨時快速で、座席はすべてグリーン車指定席。一部の座席は食事付きの旅行商品として販売されている。

4両編成の「伊豆クレイル」専用車両が使われており、車内にはリクライニング席のほかボックス席やコンパートメント席を設置。4両中1両(2号車)はバーカウンターとラウンジを設けたパブリックスペースになっている。

「伊豆クレイル」の車両としてはわずか4年ほどでの引退になるが、もともとは常磐線の特急用として1990年2月に製造された651系電車の4両編成1本を改造したもので、30年が経過している。