日田彦山線BRT「交通系ICカード」対応の実証実験 開業初日から



JR九州は6月29日、日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン、福岡県・大分県)でICカードによる決済の実証実験を行うと発表した。BRTひこぼしラインの運賃をICカードで支払うことができる。実験期間はBRTひこぼしラインが開業する8月28日から来年2024年3月31日までの予定。

BRTひこぼしラインに導入される電気バスのイメージ。【画像:JR九州】

利用できるICカードはJR九州の交通系ICカード「SUGOCA」。SUGOCA以外の交通系ICカードも一部を除き利用できる。乗車時に整理券を取り、降車時には運転手に整理券を提示するとともに交通系ICカード利用の旨を申告する。運転手は乗車区間の運賃を確認したうえで、モバイル型決済端末を使って交通系ICカードのチャージ残高から運賃の決済を行う。

運賃の支払いはBRTひこぼしラインの乗車分のみ利用でき、鉄道のSUGOCAエリアとまたがっての利用はできない。車内でのチャージは対応しない。

交通系ICカードで利用する場合の流れ。【画像:JR九州】

BRTひこぼしラインは日田彦山線の添田駅と久大本線の日田駅を結ぶバス高速輸送システム(BRT)。JR九州バスがJR九州からバスの運行業務を受託する。一部は水害で不通になった日田彦山線の線路敷地を活用したバス専用道を走る。今年2023年8月28日に開業予定。

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