西九州の新観光列車「ふたつ星4047」デザイン発表 肥薩線「はやとの風」運転終了へ



JR九州は11月26日、西九州エリアで運行する新しい観光列車「ふたつ星4047」の外観デザインが決まったと発表した。西九州新幹線・武雄温泉~長崎間の開業にあわせ、来年2022年秋の運行開始を予定している。

「ふたつ星4047」の外観デザインのイメージ。【画像:JR九州】

外観は「西九州の海めぐり列車」というコンセプトにあわせ、「有明海・大村湾の水面に映える“パールメタリック”」をベースにしたデザイン。車体の随所に金色のロゴとラインをあしらい、「西九州の美しい自然」に映えるようデザインした。

ロゴマークは佐賀県と長崎県を「九州の観光の“スター”」と位置付け、二つのスターが並び立つ様子をイメージしてデザインした。

「ふたつ星4047」のロゴタイプ(上)とロゴマーク(下)。【画像:JR九州】

列車は全車指定席の3両編成で、キハ47形・キハ140形(キハ40形の改造車)・キハ147形(キハ47形の改造車)を改装。中間の2号車は客の共用スペースや販売カウンターを配置した「ビュッフェ・ラウンジ車」とする。編成定員は80人程度。

「ビュッフェ・ラウンジ車」の車内イメージ。【画像:JR九州】
「ふたつ星4047」の平面図。【画像:JR九州】

キハ47・140・147形の3両は、肥薩線の観光列車「はやとの風」「いさぶろう」「しんぺい」の予備車両を活用する。いずれの列車もコロナ禍と2020年7月豪雨の影響による肥薩線の一部不通を受け運休中。JR九州は「ふたつ星4047」で予備車両を使うため、「はやとの風」の運転を本年度2021年度内に終了するとしている。

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