横浜地下鉄ブルーラインに新型「4000形」来年5月から 見る向きで変わる「表情」



横浜市交通局は12月13日、横浜市営地下鉄ブルーラインに新型車両「4000形」を導入すると発表した。来年2022年5月にデビューする。

ブルーライン4000形の外装イメージ。【画像:横浜市交通局】

外装デザインのコンセプトは「海辺の先進的な都会感」。「凛とした佇まいとスピード感」を思わせるデザインでまとめた。先頭車は従来のブルーラインの面影を残しつつ、全体的に平面や直線のエッジを際立たせた構成に。さまざまな方向を向いた面が、見る角度とともに先頭形状の表情を変化させ、躍動感を感じさせるデザインにしたという。

内装の色は床にブルーラインのシンボルカラーである青を採用。壁面はグレー、出入口には注意喚起色として黄色を配置する。「ゆずりあいシート」(優先席に相当)はシート部の床を赤、壁を白にすることで分かりやすくする。

車内のイメージ。 【画像:横浜市交通局】
「ゆずりあいシート」は床と壁の色を変える。 【画像:横浜市交通局】

座席はバケットシートを引き続き採用。座席幅を従来より10mm広い480mmとするほか、座面の材質を見直すことで座り心地を向上させる。シート端部の袖仕切りを大型化し、着席客と立客のどちらも快適に過ごせるようにするという。このほか、車内防犯カメラを1両につき3台設置。車両間の貫通ドアはガラス製とし、衝突防止対策として横浜をイメージしたパターンイラストで装飾する。

車内防犯カメラのイメージ。 【画像:横浜市交通局】
貫通ドアにデザインされるパターンイラスト。【画像:横浜市交通局】

バリアフリー機能は従来のドア開閉予告灯や車椅子固定具などに加え、車椅子・ベビーカーエリアに2段手すりや床面表示を新たに設ける。

車椅子・ベビーカーエリアのイメージ。 【画像:横浜市交通局】

4000形は8編成が導入される計画。本年度2021年度から製造に着手している。第1編成目は今年2021年12月に納車され、来年2022年5月に運行開始の予定。来年度2022年度中に5編成が運行を開始し、残る3編成は2023年度に運行開始の予定だ。

ブルーラインでは2017年に3000V形が1編成導入されており、従来の計画では3000V形の2次車として7編成を2022年度から2023年度にかけ導入するとされていた。交通局は4000形の導入により、ブルーラインの現在の車両で最も古い3000A形(1992年製造)を置き換える。

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