秋田内陸線の鷹巣駅「駅舎オーナー」募集 名前の掲示に「懐かしの国鉄切符」も



秋田内陸線を運営する秋田内陸縦貫鉄道は5月27日から、「鷹巣駅駅舎オーナー」の募集を始めた。同社が販売する「コース」を購入すると鷹巣駅の駅舎の「オーナー」になり、同駅の待合室に設置されるボードに名前が掲示される。

秋田内陸線の鷹巣駅。【画像:秋田内陸縦貫鉄道】

コースは「シールコース」「杉板コース」「シール&懐かしの硬券コース」「杉板&懐かしの硬券コース」の4種類。シールコースはオーナーの名前とシリアルナンバーをシールで掲示し、杉板コースはレーザー加工した板で掲示する。

シール&懐かしの硬券コースと杉板&懐かしの硬券コースは、それぞれシール・板による名前の掲示に加え、国鉄時代の切符(硬券)の様式により制作した乗車券や急行券をセットにしたもの。この乗車券・急行券は実際に利用することができる。

シールコースと杉板コースは「秋田杉記念コースター」が付く。シール&懐かしの硬券コースと杉板&懐かしの硬券コースは、国鉄時代の切符を再現した鷹巣駅発行の入場券・乗車券・急行券など4種1490円分(1カ月有効)をセットにした「懐かしの硬券詰合わせ」が付く。

各コースの発売額は、シールコースが2000円、杉板コースが3000円、シール&懐かしの硬券コースが3500円、杉板&懐かしの硬券コースが4500円。秋田内陸線の営業距離(94.2km)にちなみ942人を募集する。募集期間は8月31日までだが、定数に達し次第終了する。申し込みは秋田内陸縦貫鉄道のオンラインショップで受け付ける。

国鉄硬券の様式でデザインされた「懐かしの硬券」のイメージ。【画像:秋田内陸縦貫鉄道】

この企画は秋田内陸線の自転車輸送サービス(サイクルトレイン)の全線開業記念として実施するもの。サイクルトレインは鷹巣・阿仁合・角館の各駅を8~16時に発車する列車(観光車両を除く)が対象で、1列車につき5台まで自転車を積み込める。利用に際しては乗車1時間以上前までに申し込む必要があり、運賃のほか260円の利用料金を払う必要がある。

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